田舎の不動産、タダでも売れない時代がすぐそこに?

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地方では、不動産の財産価値が「負」動産になる?

他の地方と同じように、愛媛でも急速に地価の下落が進んでいるような気がします。実際に、データでも下がり続けてはいるのですが、場所によってはより深刻です。個人的にも、相続するかもしれない先祖代々の土地が、10年前から4割ほど値下がりしてしまい売却の手間や諸費用を考えると「財産」と呼べるほどの価値ではなくなってしまいました。

そんな時に、『田舎の実家 「相続」すべきか「放棄」すべきかの見分け方(現代ビジネス2018.3.8)』という記事をみかけました。活用できそうにない不動産を相続する際には、「相続放棄」も視野に入れるべきとのことなのですが、そこにも課題はあるようです。

例えば、記事の中の次のような部分です。

『限界マンション』などの著作がある富士通総研の米山秀隆氏が言う。

「相続放棄が行われた後も、次に管理する人が決まるまで『管理責任』は相続人にあるとされます。

家が倒壊するなどして損害が生じた場合、まだ判例はありませんが、その責任は相続人が負わなければならない可能性がある。現状ではそうした責任があることが周知されていないのですが」

相続放棄したうえで、さらに管理責任からも逃れたい場合には、「相続財産管理人(以下、管理人)」の選任を申し立てる必要がある。

放棄する際にも出費が必要、ということです。それでも、売れない不動産には固定資産をはじめとした維持費用がかかってきます。そのような不動産は、借金を相続するようなものです。先を見越せば、数百万の現金と売れない不動産を相続するくらいなら、放棄を選択するほうが有利な場合も少なくないでしょう。

 

「タダ」でも貰い手がない不動産はどうする?

そん中、記事では有償で不動産を買い取るサービスが登場したとも記されています。法的には問題があるようですが、お金を払ってでも処理したい不動産がでてきた、ということです。

そういえば、確かに最近「タダで土地を譲るから、登記はそっちでやって。という話を親せきに持ち掛けられたんだけど、もらったその土地使えそう?」という相談も受けました。地方では、そんな会話が成立する時代になってしまっています。

こんな話は、どうやら愛媛のことだけではないようです。再び記事の話ですが

「最近は『家いちば』というインターネットのサイトが業界で話題です。空き家を所有者自らが売り出す掲示板のようなサイトで、地方の要らなくなった土家や家を『10万円で売る』『無料で譲る』といった投稿が行われ、成約している」

ということで、調べてみました。

家いちば

四国では愛媛と香川で、まだ物件の登録がありませんでしたが、ここに愛媛の物件が掲載される日も遠くないでしょう。地方の厳しい現実です。

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