愛媛FCにとって、今シーズンはJリーグ加盟10年目となるメモリアルイヤー。ということで、今回は記念すべきJ初年、2006シーズンの開幕戦を振り返ってみます。その初戦は、ニンジニアスタジアムでの横浜FC戦。愛媛FCはいきなり白星でスタートすることになります。試合後、望月一仁監督は「去年JFLで絶対勝たなければならないという経験をつませてもらったので、今回のJ2では逆に、自分たちは当たって砕けろという気持ちで臨めたのでリラックスしてやれたと思う」と振り返りました。ようやく辿り着いた夢の舞台。愛媛FCの新たな挑戦がはじまった日でした。
19永冨 11友近
(24田村)(33田中)
8濱岡 27菅沼
(14猿田)
25高萩 17石丸
23井上 7金守 5星野 15森脇
1羽田
記念すべきJ初得点は猿田浩得、初警告は石丸清隆でした。愛媛FCのオフィシャルホームページにも、愛媛FC TOP>2006 試合日程・結果> スコアボードで記録やコメントが残っています。そこで横浜FCの三浦知良は「愛媛でプレーするのはキリンカップ以来なので13年ぶりくらいだと思う。お客さんもたくさん入っていたし懐かしいという感じがした。プレシーズンマッチで行った熊本でも感じたが、地方のクラブがJ1を目指して地域と一体となっている現象をみているとサッカーのもつ可能性をすごく感じる」と語っています。
その後、熊本にも、讃岐にも、そして金沢にもJリーグのクラブが誕生しました。さらにJリーグはJ3まで裾野が広がりました。この厳しい競争を、これから愛媛はどうやって勝ち抜くのか。個人的にはJリーグはサッカーというスポーツの競争でありながら、都市間競争の象徴のようなものでもあると思っています。その地域の経済力や政治力など、地域が抱える課題にどういうスタンスでどう対処していくのか。広島ではまさにサッカーの問題が政治の世界に飛び火しましたが、サッカー界を見ているとそういう街の事情が透けて見えるような気がします。
また、余談ではありますが、この試合後なかなか監督会見がはじまりませんでした。会見場に現れたのは足立勇輔監督ではなく高木琢也コーチ。その後、足立監督は解任となりましたが、開幕戦から様々な出来事が起こりました。