2000万で、家を建てよう。

sharespaceHATADERA2016

2000万で家を建てよう。

当初、この数字にそれほど深い理由はありませんでした。2007年頃、住宅ローンを2000万円借りると30年返済で月々の返済額が7万円ちょっと(ボーナス月は返済なし)。当時、松山でも流行っていたデザイナーズマンションなら、毎月の賃料がそのくらいだったのです。「家賃を払うなら、資産として残るものに投資しよう」という、そんな単純な発想です。実は、その時に計画されて実際に建ったのが”share space HATADERA”なのです。

その時のいきさつは「2000万円で、家を建てよう」として、いつか振り返りたいと思います。今回は”share space HATADERA”からちょうど10年、2017年に新たにスタートしそうなプロジェクトについて記録を残していこうと思います。

実際のところ「2000万」という設定は、微妙な金額に思われるかもしれません。場所さえ選ばなければ、土地の坪単価が一桁になる愛媛においては決して無謀な数字ではないからです。各市町の中心部から離れた場所などでは、普通に2000万円あれば土地と建物が手に入ります。ですから、この「2000万で家を建てよう」というシリーズには、何か条件を設定することでプロジェクトにメッセージを持たせたいと思います。

例えば前回なら「建築作品として、建物を計画する」ことでした。さらに「住まいでありながら、執筆活動をするオフィスでもあり、そして当時流行りはじめたシェアスペースを組込み建築やデザインなどの情報発信も行っていく―」。こうした、少し欲張りなプログラムも考えられていました。ギラギラとした、20代後半から30代に差し掛かった頃の挑戦でした。

が、今回は前回とはむしろ正反対の計画になりそうです。もう、昔のようなギラギラ感が失われてしまったこともありますが・・・ともかく、何か別の条件を加えながら新しい挑戦にしたいと思うのです。建築は、いつも様々な条件と戦いながら立ち上がっていきます。コストや法規、工法――。できること、できないことを取捨選択しながら形作られていきます。予算が潤沢があり、敷地に恵まれればそれはそれで良い建築が生まれるかもしれません。

でも、そんなことはまれ。特に予算との戦いの中で、時として優れた建築が生まれることがあります。今回も予算は限られた状態でスタートしますので、厳し目の条件は変えずに行きたいと思います。2000万円が厳しいかどうか。今回、もしかするとその金額については再考しなければならないかもしれません。

もちろん、今回の計画は10年前と全く社会やバックグラウンドが変化しているので、そのことも踏まえたいと思います。実際のところこの10年、各地での災害や建築単価の高騰など、社会の様々な出来事の影響が色濃く反映されるでしょう。ただ現時点では、10年を経て動き出した計画に共通したことが、たまたま目標とする予算設定「2000万円」に落ち着いているという状況です。

まだまだ土地の問題、予算の問題、融資の問題、様々な課題をクリアしなければならないため、途中でストップしてしまうかもしれませんが、課題を整理する意味も含めて時々記事にしていきたいと思います。

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