愛媛FC新社長に村上忠氏が就任。「存続と活躍と存在意義」を意識

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株式会社愛媛FCは2017年2月24日、村上 忠(61)が代表取締役社長に就任することを発表しました。亀井文雄社長、豊島吉博社長に続く3代目が誕生しました。村上社長はホームスタジアムのネーミングライツを取得しているニンジニアネットワーク株式会社の代表取締役社長でもあります。ニンジニアスタジアム(ニンスタ)のネーミングライツは平成28年2月末にそれまでの5年間を新たに3年間延長、平成31年2月末までの3年間、契約を更新しています。

昨日は就任記者会見も行われ、ましたが、愛媛FCのホームページには以下のようなコメントも発表されました。

愛媛FCはJリーグに参戦して11年戦って来ました。
Jリーグは大企業の所属チームからプロ化したチームと地域から自然発生したチームとに分かれます。
私たちは後者になります。
私たちのようなチームはやはり基盤が弱いので、常に存続のための問題とチームの活躍との間で揺れ動いています。
ここ2期は赤字が続きました。Jリーグ規定では3期連続の赤字でライセンス剥奪という事になっています。その意味で黒字化という目的を今期は必ず果たさなければなりません。
同時に愛媛FCはJ1入りを目指すという活躍も求められています。
スポンサーもファンも活躍のないチームを認める事はないでしょう。黒字化を果たすと同時に活躍する。困難ではありますが、挑戦のしがいのあるテーマを今期は掲げます。
愛媛FCの監督、選手、フロントのスタッフは少数ではありますが、大変高いモチベーションでシーズンを迎えています。
活躍しなくても駄目、赤字でも駄目という逃げ道のない細い一本道、最小コストで最大パフォーマンスを実現するにはその一本道を全力で駆け抜けなくてはなりません。
最大限の努力を傾けてまいります。
存続と活躍と存在意義。
存続と活躍にもちろん全力を投入しますが、同時に愛媛に愛媛FCがあってよかったと思われる存在意義を確立しなければ未来はないと思います。
追い込まれた今こそ愛媛県の人たちの心にそういう思いが生まれるよう戦いの中で模索し続けたいと思います。

愛媛FCホームページより)

今回の新社長就任と合わせ、愛媛FCは2期連続の赤字も発表。3期連続となればクラブライセンス剥奪となり、Jリーグで戦うことができなくなってしまいます。したがって、まずクラブは黒字化を求められます。財務改善を図るためにコストカットや収入増へ様々な工夫が求められますが、観客動員は5000人を目標に掲げました。これまで、目標に掲げてもなかなか達成できなかった数字。方策の一つとしては、ニンジニアスタジアムに近い砥部でのサッカースクールなど普及活動を充実させるようです。応援してくれる人を増やし、収益も上げる。簡単ではありませんが「存続と活躍と存在意義」を意識した、2017シーズンの戦いを応援したいと思います。

報道で、村上社長は2005年11月のホンダ戦(実質Jリーグ加盟を決めた勝利)の気持ちを他の人にも味わってほしいと語ったそうです。様々な人たちの夢が詰まっていたあの勝利。原点回帰で、新生愛媛FCの再出発です。近い将来、またあの歓喜の瞬間をまた味わいたいものです。

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