壁にぶつかった西条・地域おこし協力隊の拠点。事業成否のカギを握る場所選び

ネクストコモンズラボ 愛媛*建築
Next Commons Lab http://nextcommonslab.jp/
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糸プロジェクトが進行中の西条ですが総務省の「地域おこし協力隊」制度を活用して、起業家も育成しようとしています。

募集や選考、プロジェクトの設計などは、地域資源を活用した事業創出などに取り組む一般社団法人ネクスト・コモンズ・ラボ(NCL、東京)に委託して事業を進めています。

今年2月にはコーディネーター役の3人を隊員に任命。募集中の隊員10人が、農業関連など西条の地域資源を生かして起業することを目指すのだとか。地域おこし協力隊が一度に13人活動する、というのはなかなか大掛かりな事業ではないでしょうか。

ネクストコモンズラボのホームページを見ても、なかなか興味深い事業が行われそうで楽しみです。

残念なのは、協力隊の拠点選びが難航していること。当初は中心商店街にある築88年の眼科跡を拠点にする予定だっものの、耐震基準を満たしていないことが市議会で問題視されて頓挫。現状は5月3日の愛媛新聞でも報道されています。

以前、商店街について触れたのがこちら。

告知と現状。モテるまちづくり―紺屋町商店街(愛媛・西条)
これまで西条の糸プロジェクトに触れてきましたが、気になって西条のまちを歩いてみました。生まれ育った新居浜と、現在暮らす松山の間にある街ですが、今回初めて中心部に足を運んでみました。 数年前に紺屋町商店街で再開発が行われていることくらいはニュ

この時散策した際にも、もし糸プロジェクトのメンバーが市内に拠点できる場所があるなら...と思いながら歩き、見つけたのが実はこの眼科跡でした。近くにもう一軒、趣のある建物が残っていますが、どちらかが商店街の拠点になればいいのにな、と思っていました。

確かに耐震化の問題は無視できませんが、予算を抑えて必要最小限の改修を行うことはできるはず。どうにか活路が開けるといいのですが。

ちなみに、松山市三津浜エリアの拠点も病院跡です。

三津浜ぶらり。観光、買い物、食事。レトロな街を散策してみよう。
三津にやってきました。こちらは伊予鉄高浜線の三津駅。JRの三津浜駅とは違いますので、旅の方はご注意を。古町駅や松山市駅とともに、四国で最初に開設された鉄道駅の一つだそうですが、2009年に新駅舎になりました。旧駅舎改装の際は保存運動も出たほ

シンボルとなる「場所」が持つ力は侮れません。安易に、拠点選びをすると事業の魅力そのものが損なわれてしまうといっても過言ではないでしょうね。

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