瀬戸内の愛媛・豊島(とよしま)、リヒターの美術館は夏限定。2022年のスケジュールは

愛媛豊島リヒター美術館 愛媛*建築
出典:AN Architects http://an-architects.jp/

※追記:月刊「カーサ ブルータス」の2022年9月号に、今シーズンの展示予定が掲載されています。SETOUCHI ART PLATFORMのHPには2021年の情報が掲載されていますが、今シーズンも同じようなスケジュールになるのでしょうか。

瀬戸内の無人島で、リヒターが期間限定の作品展示

愛媛の無人島に、毎年夏限定でオープンする美術館があります。

ゲルハルト・リヒター  14枚のガラス/豊島
場所:愛媛県上島町豊島(とよしま)
2019年:公開スケジュール
9、10月の土・日・祝日限定
午前8時45分-午後6時
観覧は無料
※セキュリティ確保のため、受付で身分証明書の提示とともに、氏名、住所、電話番号の記入が必要となります。

リヒターの14枚のガラスと建築も含めて、それ自体がひとつの作品といえるでしょう。ガラスによる立体作品は、現代芸術家ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)によるもの。

リヒターは1932年、旧東ドイツのドレスデン出身で世界各地の美術館に彼の作品が展示されています。世界最高の評価を受け、影響力のある現代アーティストが、自然に溢れた豊島にほれ込み、作品を展示。ここでは、瀬戸内海の自然と現代美術を代表する巨匠の作品が観覧できます。夕日も綺麗だそうで、ぜひ一度訪れたい場所です。

運営は瀬戸内アートプラットフォーム

これは、特定非営利活動法人瀬戸内アートプラットフォーム(SAPF)という団体のプロジェクトです。彼らは瀬戸内海や周辺地域の美しい自然景観を生かし、アートを通じて地域を活性化することを目的としています。

その活動として、瀬戸内海のほぼ真ん中に浮かぶ無人島=愛媛県上島町)に、世界的な現代美術の巨匠、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)による立体ガラス作品の一般公開を行っています。

展示について、詳しくは上記の瀬戸内アートプラットフォームのWEBを。

島へのアクセスは、広島から船で

この美術館は、愛媛の無人島です。豊島のある上島町は人口約7,000人の町ですが、25個の島からなる離島の町。それらの島々が1日100便以上の船便で結ばれています。

その中で、現地へのアクセスは豊島へは、因島土生港(広島県尾道市)か弓削港(愛媛県上島町)から町営の定期船が1日2便運航されています。

土生港からは定期フェリーで30分。上島町もしくは尾道市港湾振興課で航路をご確認ください。

また、しまなみ海道のゲストハウス汐見の家では、アクセスなどレポートがあります。

ふるさと納税で、ヴィラで宿泊も可能

ここにはかつてピースウィンズジャパン代表理事の大西健丞さんがアートの力でこのエリアを活性化させようと「ヴィラ風の音」を開いていました。

クルーズと宿泊がセットになった「ヴィラ 風の音」、7月1日にオープン
風の音舎は7月1日、瀬戸内海に浮かぶ愛媛県の豊島(とよしま)に宿泊施設「ヴィラ 風の音」をオープンする。宿泊クルーズのセット販売により、快適な宿泊を提案する。

ヴィラや美術館の設立にこぎつけた様子などは、カーサブルータスに掲載されています。

掲載されているのは、カーサブルータス特別編集の「世界のベストミュージアム」。これまで、瀬戸内で豊島といえば香川の豊島(てしま)が有名でした。瀬戸内国際芸術祭などが開かれており、西沢立衛さんの豊島美術館などがあります。

これらとは別の動きでできた作品ですが、まだまだ瀬戸内には素晴らしい美術館がありますので、これからレポートしていきたいと思います。

また、瀬戸内アートプラットフォームでは、ふるさと納税の返礼としてリヒターの美術館鑑賞と無人島宿泊ツアーが設定されています。少々高額ですが、興味のある方はこちらをどうぞ。「リヒター」でサイト内検索してみてください。

●ふるさと納税「ふるさとチョイス

2016年のカーサブルータス6月号にも、このリヒターの美術館が特集で掲載されています。

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