アート、スポーツ、音楽が地域を救う?ビルバオ効果は日本でも

グッゲンハイムビルバオ

2017年も公開!瀬戸内の愛媛・豊島(とよしま)、リヒターの美術館は夏限定。
カーサブルータス特別編集の「世界のベストミュージアム」に、愛媛の美術館が掲載されていました。ゲルハルト・リヒターの「14枚のガラス」...

この記事を紹介したカーサブルータスのミュージアム特集に「ビルバオ効果(ビルバオ・エフェクト)」が書かれていました。

要約すると、スペイン北部にある人口約35万人の街にグッゲンハイム・ビルバオが建築されたのが1997年。以降、年間の入場者数は100万人を超え、観光客は美術館建設前の20倍に膨れ上がったそうです。その経済効果は非常に大きく、ある試算によればオープンから5年で美術館の開館に要した投資額の10倍にあたる7億7,500万ユーロ以上の直接的経済効果をこの地域にもたらされたと掲載されています。

今回、「PHOTO」にグッゲンハイム・ビルバオと同じくビルバオにあるスビスリ橋、サン・マメスの写真を加えました。私も、この美術館がなければはるばるビルバオまで行くことはなかったでしょう。今やビルバオはカラトラバやフォスター、磯崎新ら著名な建築家の現代建築が建ち、美術館をきっかけに街が大きく変わっています。サン・マメスのスタジアムも、今回掲載した写真のスタジアムから建て替えられています。

ビルバオには「グッゲンハイム・ビルバオ」を皮切りに多くの現代建築が建っている。 街も綺麗で歩いているだけでも楽しい。 朝方のメイン通り、ファッションブランドのショップが立ち並ぶ。 ノーマン・フォスター設計の地下鉄駅エントランス この昆虫のような地下鉄の入り口はノーマン・フォスターの設計。 どことなく風の谷のナウシカのオ...

この「ビルバオ効果」と同じような現象が起きているのが金沢です。金沢の人口は約46万人。さびれかけていた工業都市ビルバオとは違い、こちらはもともと観光地ですが、2004年に金沢21世紀美術館が開館してからというもの、美術館目当ての観光客が国内外から多く訪れています。

あの国立新美術館よりも多くの人が入館8月5日付の北國新聞に、2015年度の金沢21世紀美術館(略称:21美)の入館者数が全国のミュージアムで最多だったという記事が掲載されていました。この調査は、レジャー業界の経営情報誌などを発行する綜合ユニコム(東京)が毎年行っているもので、テーマパーク、遊園地、動物園、水族館、ミュー...

こちらは、東京都内の美術館を抑えて年間200万人以上が来館。ビルバオ以上の数字です。地元の方も多く訪れているのでしょうが、オープンな建築、子供から大人まで楽しめる体感できる現代美術の展示も併せて、その効果が広く表れています。

そして、我らが愛媛。人口約52万の松山市には、年間約100万人が訪れるといわれる道後温泉があります。ただ、残念ながら今回のカーサブルータスに掲載された美術館に、愛媛県のものはありませんでした。(これからオープンするリヒターの美術館は番外のトピックス)坂の上の雲ミュージアムは年間12万人程度です。

人口減、移住、地方創生…。地方が抱える問題において、箱物も捨てたものではありません。もちろん、そこには多くのアイデアが必要です。ビルバオや金沢を超える何かが必要です。その箱に入るアートやスポーツ、音楽などには短期的にも長期的にもやはり「場」の空気を変える力があると思っています。

愛媛にはJリーグ通算で間もなく100万人の観客動員を達成する愛媛FCや、岡田武史元日本代表監督のFC今治といったスポーツのソフトも根を張りつつあります。それを使わない手はないのですが、少し長くなってきたのでこれらの話題はまた別の機会に。

サン・マメス

リーガエスパニョーラ・ビルバオのかつての本拠地サン・マメス。今は建て替えられましたが、ヨーロッパやアメリカでは最新鋭のスタジアムが次々と建設されています。

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