新居浜市の川東地区、神郷(こうざと)小学校の近くに神郷公園が完成しました。以前は土地販売の記事も掲載しています。
17日から一般利用がスタートし、遊具なども使えるようになったようです。かなり広い駐車場には29台分の駐車場もあり、地域の防災拠点として防災あずまなども整備されています。
公園としては、どこにでもある普通の公園です。子どもと遊べる公園を探している、遠方の方にはお勧めできません。遊具もそれほど豊富なわけではありませんので、ご注意を。
公園周辺の景観は、これからまた変化していくでしょう。エリアとしてはもともと住宅街なので、住みやすい地域。ただ、道路が狭く車が入りにくい場所ですが、結果的にそれはよかったのではないかと思います。子どもが遊んだり高齢者が散歩をしたり、そもそも住宅街に車は侵入しにくい方がいいですからね。
欲を言えば公園の周辺をコミュニティ道路として、道路を凸凹にするハンプを設けたり、クランクをつけるなどして敢えて狭い道路をもっと公園側の敷地を工夫すればよかったのかもしれません。地方では車が重要な移動手段ですが、最近は高齢者の事故も頻繁にニュースになっています。ちょっとしたデザインや工夫で、社会の問題に対する何かしらのメッセージを発信することは可能です。公共の施設には、よりそういうところを意識してほしいと思います。
残念ながら、そういったところに関して特徴がない公園ですが、小学校やスーパーもあって幹線道路からも近く生活には便利な場所に変わりはありません。この地域は田の上という地名の通り、水田が多かった場所ですが、既にかなりの部分が宅地に変わりました。
建築のことを学び、地元を振り返った時に新居浜市には「田園居住地区」という用途地域があることに驚きました。以前は田んぼが多く、まさに田園居住区でした。しかし、ここ数年で田んぼの宅地化がどんどん進みました。昔の景色も良かったのですが、変わってしまった以上はこの公園の誕生も含めて、また新しいエリアの価値が生まれてくることに期待したいと思います。